2007年12月28日

アトランティックレコード物語  ドロシー・ウェイド&ジャスティン・ピカーディー 著 林田ひめじ 訳

レッド・ツェッペリンほどのビッグネームが再結成ライブを行って追悼する人物。「ロックンロール実業家」と呼ばれ、音楽業界で莫大な富を築きながら、多くの気難しいミュージシャンから慕われた人物の話。
原題は「ミュージックマン」。

アーメット・アーティガンは自らも生粋の音楽ファンだった。レコード会社をつくったのも、音楽ファンとして納得のいくレコードを世に出したかったという純粋な動機からだった。彼はミュージシャンに対しては誠意を持って接した。それらは、当時の音楽業界ではとても珍しいことで、初期のアトランティックレコードを特別な存在にした。

移り変わりの激しい音楽業界であるから、きれい事ばかりではすまない。会社が成長し、扱う商品が黒人音楽からロックへとシフトしていくなかで、共同経営者や古参ミュージシャンとのすれ違いも起こった。

しかし、社交好きで少し見栄っ張りなエピソードも披露されるこの人物は、それらの障害もひょうひょうと乗り越えていったようだ。成功するビジネスオーナーの、誇張のない一つの理想像が描かれていると言えるかもしれない。

R&B、ソウルファンとしてはオーティス・レディングらが所属したスタックスレーベルの話が興味深い。

ジャズ、ブルース、R&B、ロックいずれのジャンルでも数え切れないほどの名アルバムを世に送り出してきたレコード会社とそのオーナーの軌跡は、50年代から70年代までの黒人音楽とロックの歴史を、より身近に生き生きと感じさせてくれる。

生命保険アドバイス
posted by トモノスケ at 06:58| Comment(18) | TrackBack(0) | ロック系雑学本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月02日

音楽本の特徴その2

・プレミアム価格がついている場合がある

チャゲアス
プレミアム本の例(変動あり)


音楽本の特徴その1と関係しますが、CDは復刻版の発売が目立つのに対して、本はなかなか再発されません。これはCDで音楽を聞く人と音楽の本を読む人の市場規模を考えれば納得できることです。

ですが、ミュージシャンやアーティストのファンの購買意欲は高く、その結果、関係する本がプレミアム価格で取引されるということが起こります。

これはインターネットオークションやアマゾンのマーケットプレイスなどをチェックするとわかるのですが、例えば細野晴臣氏が関わっている「F.O.E MANUAL」という本は、2007年10月現在 48,000円という値段が付いています。定価はおそらく2,000円台でしょう。

細野晴臣氏の場合は文化人的な側面もあるので存在自体が特殊ともいえますが、こういうことが起こるのも、音楽本ならではです。

posted by トモノスケ at 06:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽本について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

音楽本の特徴その1

・すぐに絶版になる

ロック決定版
絶版文庫本の例


音楽本を集めてみると、いくつか特徴的なことがわかってきました。一番わかりやすいのは、ミュージシャンやバンドに関する本はすぐに絶版になってしまうということです。これは、作家以上に「人気」というものに左右される存在だからということが考えられます。

ミュージシャンやバンドは、人気やCDの売り上げなどが認められて自伝やインタビューなどの出版の機会が訪れるケースが多いわけで、人気が落ちれば、その内容にも価値がなくなってしまうと判断されるからかもしれません。

音楽業界では、昔廃盤になったレコードがCDとして復刻され、それが廃盤になると様々なプレミアムを付けて(紙ジャケット仕様など)また復刻盤が販売されたりしていますが、ミュージシャンやバンドが関係した本の場合、そういう例は少ないようです。

また、音楽の本に限らず出版の常として、読み継がれる理由がないものや資料的な価値がないものなどは、すぐに絶版になってしまうということもあると思います。最近は出版から絶版に至るサイクルが早くなっているということも聞いたことがあります。

ですから必然的に、音楽本、とくにミュージシャン関係の本を読もうと思ったら、旬な人でない限り図書館か古本屋で見つけなければいけないということになります。
posted by トモノスケ at 05:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽本について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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